フィンランドの人口は500万人ちょっと。国土の大きさは日本と大差ないから、非常に人が少ない事になる。
だから町の様子も変わるのが早い。新しい店ができたと思ったらすぐつぶれ、また新しい店ができてつぶれ…の繰り返し。半年ごとにできたりつぶれたりする。
フィンランドも学歴社会で、だいたいフィンランドで学校に行った経験がある、その分野で10年ぐらい働いたくらいの経験がないと外国人が事務なりオフィスワークなりの仕事場をもらうのさえ難しい。
だったら掃除やレストランのホールでバイトみたいな事しようと思っても、そうもこの社会は許さない。
この国は細分化が進んでいて、掃除夫になるんだったら、そのための学校や研修に行かなくてはならないし、自分の仕事がフローリストだったらお店の掃除は自分の仕事には入らないっていう考え方。
フィンランドに住んでいる移民やその他の外国人は、フィンランドでの会社での就職がままならないから、自分の出来る事をいかして事業を始めようと思う場合が多い。私もその一人だ。そのために自営業者のためのコースなんかにも行ったし、下準備もかなり力をいれてした。
この国には「スタート金」って言うのがあって、事業を始める人が最初収入が無い時期に生活が出来るように、市が払ってくれる。
下準備をして、スタート金の申請に行ったら「クライアントが居ないうちは、スタート金書類を受け取る事はできない」と拒否された。クライアントがいないうちは、会社をつくっても無駄みたいな言い方をする。確かにそうだけど、営業に行って会社の無い人間に仕事を与える会社もあるのか?って思う。
自分の中で会社設立までの順番は、アイデア→スタート金→会社登録となっていた。スタート金は会社を登録してしまってからは申請できないからだ。お客がすでに居ないとスタート金も申請できない、会社が作れないって言うのは前代未聞だった。
会社がないのに仕事していまって、仕事料を請求すれば闇取り引きになってしまう。それでもいい、っていうの?
今日の私は混乱している。